紙の申請書・承認フローを
システム化する方法
紙の申請書、押印、承認待ち、Excel転記をやめたい会社へ。紙の申請・承認フローを社内システム化する方法と、小さく始める考え方を解説します。
紙の申請書は、最初は分かりやすい仕組みです。
紙に書く。
上司に渡す。
確認してもらう。
押印してもらう。
最後にファイルへ保管する。
人数が少なく、申請の数も少ないうちは、それで十分なこともあります。
ただ、申請が増えてくると、少しずつ面倒が出てきます。
「今どこで止まっているか分からない」
「承認者が外出していて進まない」
「紙を見ながらExcelに転記している」
「過去の申請書を探すのに時間がかかる」
「担当者が休むと処理が止まる」
こうなってきたら、紙の申請書をそのまま頑張るより、申請・承認フローをシステム化した方が楽になるかもしれません。
紙の申請でよく起きる問題
1. 申請がどこで止まっているか分からない
紙の申請では、書類そのものが今どこにあるかを確認しないと、進み具合が分かりません。
担当者の机の上にあるのか。
上司の確認待ちなのか。
総務で止まっているのか。
すでに処理済みなのか。
聞かないと分からない状態になると、確認のための連絡が増えます。
2. 承認者がいないと進まない
紙と押印で回している場合、承認者が外出中だったり、休みだったりすると処理が止まります。
急ぎの申請でも、紙が机の上に置かれたままになる。
本人に電話して確認する。
後から押印だけもらう。
こうした運用は、現場の負担になりやすいです。
3. Excelへの転記が発生する
紙の申請書を受け取ったあと、別のExcelに入力している会社も多いです。
申請日。
申請者。
金額。
内容。
承認状況。
紙に書いてある内容を、もう一度入力する。
これは二重入力です。
人が目で見て手で移すので、どうしてもミスが起きます。
4. 過去の申請を探しにくい
紙の申請書は、保管していても探すのが大変です。
いつの申請か。
誰の申請か。
どのファイルに入っているか。
承認済みなのか。
毎回探す時間がかかるなら、見直す価値があります。
紙の申請、どこからシステム化すればいいか。
今のフローを見ながら整理します。
申請・承認フローをシステム化すると何が変わるか
入力フォームにできる
紙の申請書を、Webフォームに置き換えます。
申請者は、パソコンやスマホから必要な項目を入力します。
入力漏れしやすい項目は必須にできます。
日付や金額の入力ルールもそろえられます。
承認状況を見えるようにできる
申請が今どこにあるかを、一覧で見られるようにできます。
未承認。
承認待ち。
差し戻し。
承認済み。
こうした状態が画面で分かるだけで、確認の連絡はかなり減ります。
承認者へ通知できる
申請が来たら、承認者へメールや通知を送ることもできます。
紙を持って回る必要がなくなり、承認者も外出先から確認しやすくなります。
過去の申請を検索できる
紙のファイルを探す代わりに、画面から検索できます。
申請者名。
日付。
部署。
金額。
ステータス。
あとから確認する業務が多い場合は、ここだけでも効果があります。
いきなり全部システム化しなくていい
申請・承認フローと聞くと、大きなシステムを想像するかもしれません。
ただ、最初から全社の申請をすべて変える必要はありません。
まずは、よく使う申請書を1つ選びます。
たとえば、
- 経費申請
- 備品購入申請
- 休暇申請
- 稟議申請
- 作業依頼
- 外注依頼
- 社内確認依頼
このうち、毎月よく使われていて、確認や転記に時間がかかっているものから始めるのが現実的です。
小さく始める流れ
申請・承認フローのシステム化は、次の流れで進めると失敗しにくいです。
1. 今の紙を見せる
まず、今使っている申請書をそのまま見ます。
きれいな仕様書はいりません。
どの項目があるのか。
誰が書くのか。
誰が確認するのか。
最後にどこへ保存するのか。
今の流れを確認します。
2. 承認の順番を整理する
次に、誰がどの順番で見るのかを整理します。
直属の上司。
部長。
経理。
総務。
代表。
すべての申請に同じ承認者が必要とは限りません。
金額や内容によって、承認ルートを変えることもできます。
3. 画面を作る前に流れを決める
いきなり画面を作るのではなく、先に流れを決めます。
申請する。
承認者に通知する。
承認する。
差し戻す。
履歴を残す。
一覧で確認する。
この流れが固まると、必要な画面も見えてきます。
4. まずは1つの申請から作る
最初から全部の申請を入れると、複雑になります。
まずは1種類だけ。
使ってみて、直す。
それから他の申請にも広げる。
この方が、現場にも定着しやすいです。
システム化しない方がいい場合もある
すべての紙業務をシステム化すべきではありません。
- 年に数回しか使わない
- 申請件数が少ない
- 承認者が1人だけ
- 検索や集計がほとんど不要
こういう場合は、紙やExcelのままで十分なこともあります。
大切なのは、紙をなくすことではありません。
確認、転記、探す時間が多い業務から減らすことです。
相談するときに準備するもの
相談時に必要なのは、次のようなものです。
- 今使っている申請書
- 承認の流れ
- 月にどのくらい申請があるか
- 誰が申請して、誰が承認するか
- どこで困っているか
- どの作業を減らしたいか
全部が決まっていなくても大丈夫です。
今の紙を見ながら、一緒に整理できます。
まとめ
紙の申請書は、少ないうちは分かりやすい仕組みです。
ただ、申請が増えてくると、確認、承認待ち、転記、保管、検索に時間がかかります。
その状態になっているなら、申請・承認フローをシステム化することで、毎月の手間を減らせるかもしれません。
最初から全社導入する必要はありません。
まずは、よく使う申請書を1つ選ぶ。
小さく作って、使いながら直す。
それだけでも、紙に頼っていた業務はかなり変わります。
よくある質問
今使っている紙の申請書をそのまま見てもらえますか?
はい。今の申請書を見ながら、どこをシステム化できるか整理できます。
すべての申請を一度にシステム化する必要がありますか?
ありません。まずはよく使う申請書を1つ選び、小さく始める方が失敗しにくいです。
承認者が複数いる場合も対応できますか?
対応できます。申請内容や金額によって承認ルートを変えることもできます。
スマホから申請や承認はできますか?
設計次第で可能です。外出が多い承認者がいる場合は、スマホ対応を前提に作ると便利です。
紙のままでいい場合もありますか?
あります。件数が少なく、検索や集計も不要な場合は、無理にシステム化しない方がよいこともあります。
紙の申請書をシステム化できるか、今の書類を見ながら相談できます。
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